大阪環状線の西九条駅下にある手打ち蕎麦居酒屋 西九条 樹楽（きらく）さん。
焼き鳥、からあげ、ホルモンなどを専門とする居酒屋がずらりと並ぶエリアでひときわ目立つ「蕎麦居酒屋」の文字。外観も他のお店と異なり落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
実は、今までに2度ほど来たことがあったのですが、貸切と休業日だったため、今回初めてお伺いすることができました。1階はカウンターとテーブル席、2階には大人数用の座敷があります。
カウンター越しに鎮座する大型の冷蔵庫には様々な日本酒とその隣には、おもしろそうな焼酎の数々・・。酒好きがこぞって集まる匂いがプンプンします（笑）
いろんな種類の日本酒があるお店では、日本酒飲み比べセット（800円）があると嬉しいですが、これに酒の肴がセットになった樹楽セットなるものまであり、初めて来た人にとってはまず押さえておきたいところでしょう。また、少し目線を上げれば本日のおススメが目を楽しませてくれて、魚、肴、天ぷら、鍋、寿司など、お酒がすすむお料理が揃っているので、もうこの段階で本腰を据えて飲みたい衝動に駆られます。今回はお蕎麦を食べることが目的なので、嗜む程度に・・w
▲鴨汁そば（鴨汁）
お店人気ナンバーワンの鴨汁そばを大盛りでお願いしました。
まずは鴨汁（鴨抜き）と薬味が運ばれてきます。出汁たっぷりでレアに火入れされた鴨肉が多い。たまらず鴨肉と焼きネギで日本酒をクイっと！厚めに切られた鴨からあふれ出る脂と香ばしく焼かれたネギの香りは食欲を刺激します。蕎麦待ちの間に鴨とネギをお酒と一緒に楽しむこの瞬間が何よりの贅沢です。厨房からは蕎麦を冷水で〆ている音が聞こえてきて期待が高まります。
▲鴨汁そば（せいろ：大もり）
日本酒で口の中をすっきりさせたころに、キンキンに〆られたお蕎麦がやってきました。
まずはお蕎麦だけを2口、3口・・。
ツルツルっとのど越しよく入っていくけど、このプリッとしていて噛むとエノキを噛んだ時のようなクニクニっとした抵抗のある食感。何とも言えない心地よさが美味い‥ため息）
この食感は提供されてから2分も経たないうちに蕎麦を覆う水分の乾燥とともに消えてしまうので、お喋りなんてしてないでなるべく早く味わってしまいたい。この食感の尊さがたまらない。本当は鴨汁につけて食べたい。けど、温つゆにつけてしまうとこの食感は失われてしまうので、この蕎麦単体で食べ続けたくなる・・食べないともったいないと感じるほどです。
結局、何もつけずに蕎麦だけで食べきってしまったので、もう1枚せいろを追加で♪。でも追加した分も半分くらいはそのままで食べてしまって、鴨汁が残ってしまうという結果に（笑）
あまりに美味しかったので帰り際にご主人に蕎麦の〆方を聞いてみたところ、この蕎麦の食感は茹で時間と温度差の勝負で釜から蕎麦を揚げたら氷水で一気に〆上げるそうです。その瞬間にソバのデンプン質がきのこを噛んだような独特の食感が生まれる。
ご興味ある方、お蕎麦が来たらまずは間髪入れずに食べてください（写真を撮る場合には1口でも食べた後にどうぞ）。すぐに食べた時とと2分以上経った時では食感が違うので、その変化も楽しめると思います。
大阪でこんなお蕎麦に出会うなんて。
美味しかったです！
[手打ち蕎麦居酒屋 西九条 樹楽（きらく）]
〒554-0012 大阪市此花区西九条3丁目16番28号
電話：050-5484-2610
営業時間：17:00～22:00（ラストオーダー 21:00）
定休日：日曜日・祝日（不定休）
