FOODEX JAPAN 2017(第42回国際食品・飲料展)に参加してきました。
フーデックスとは、食品・飲料専門の展示会で世界各国・日本全国から一同に会して出店者や来場者間のビジネス拡大の場所として今回で42回目となるアジア最大級の催しです。
会場は幕張メッセ。国際会場・国内会場の2会場に分けられていて、こちらは国際会場。
世界から集まる食品メーカーや飲食店オーナー、バイヤー、大使館の方々など、実にさまざまな立場の方々がいらっしゃいました。
ここはヨーロッパが集まるブースで手前が全てスペインのパビリオン。
jamón serano(生ハム),vino(ワイン),queso(チーズ),oliva(オリーブ),aceite de oliva(オリーブオイル),pasta(パスタ) etc…
数年前に2年ほどスペイン語を勉強していて生活の中にスペイン語があったのですが、最近は遠ざかっていたので久しぶりにネイティブのスペイン語会話が聞けて心が高揚しました。やはり僕はスペイン語が好きなんだと思いましたね。今や当時の語学は薄れつつありますが、完全に忘れないうちに再開したいです。
さて今回の目的はフランスのパビリオン。
こちらで来場者にフランスの食材やワインを試食提案するという中で、フランス大使館のご協力と福井県の方々の計らいでこの度、ガレットに福井県産のそば粉をお使いいただく機会をいただきました。
調理してくださる方は、Dominique Corby(ドミニク・コルビー)氏。
東京新宿にあるフレンチレストラン、Maison de MINAMIの総料理長です。
今回は、越前ふくいガレット粉【KS】(無施肥・無農薬栽培)と蕎麦の実(丸抜き)を使って、シェーブル(山羊)チーズと蕎麦の実のガレットを作っていただきました。写真左から越前ふくいガレット粉【KS】、福井県産抜き実(丸抜き)、フランス産シェーブルチーズ。
ガレット粉に小麦粉、塩、砂糖、牛乳を加えて、お好み焼きの生地より柔らかめの生地を作ります。
熱した大きめのフライパンに溶かしバターを入れて、フライパンをくるくる回しながらガレット生地を流し込んで薄焼き状にしていきます。トンボやヘラは使わず、フライパンの動きだけで成型するので専門店のような極薄焼きにはなりませんが、両面焼き目ができるくらい焼き上げると香ばしくやや厚みのあるサクッとした仕上がりになりました。
ボイルして塩で味付けした蕎麦の実をお皿に散らし、その上にシェーブルチーズを巻いたガレット、鱒のいくらを盛り付ける。
少量のオリーブオイルとコショウでアクセントをきかす。
ガレットと共にいただくのは、ロワール地方の赤ワインとブルゴーニュの白ワイン、そして赤と同じくロワール地方のミュスカデの3種類。とても鮮烈な香りとさっぱりとした後味の赤はガレットの香ばしさと実に合う。この後にシャブリ(白)を飲んでも邪魔しない控えめな感じがまたいい。ミュスカは華やかで甘い香りがとても強く、かといって甘ったるい感じではなくてほのかに舌に残る酸味が最高でした。とは言っても、ワイン・・全然分かりません!
何といっても良かったのは山羊のチーズとそば粉の相性。
山羊のミルクは独特のクセがありますが、このチーズはまったりとこってりしていてすごくクリーミー。またちょうどいいチーズの酸味がバターを利かせたガレットと良く合って、ワインとの相乗効果は言うまでもありません。
最後にシェフのドミニク氏とフランス食材流通会社のピリウ氏と共に写真を撮っていただきました。
今日まで本場ブルターニュで使用されているそば粉を福井県産のそばを使って表現したい!という目標を掲げて頑張ってきたのですが、シェフからは「福井のそば粉はブルターニュで使われているものによく似ている」と言っていただいて今までの努力が無駄ではなかったとじんわり来ました。今回のご縁が日本の福井県とフランス・ブルターニュを繋ぐきっかけになり、いい関係が築けるようにしていきたいです。
いい経験をさせていただき心から感謝します。ありがとうございました。
フランス料理のシェフに認めていただいた福井県産ガレット粉。個人様でも少量でお買い求めいただけます。
よろしければお試しください。
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