名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。

新潟県阿賀野市に佇む蕎麦処「岩瀬の清水そば」さん。
お店の目の前100mほどの場所にこんこんと湧く名水「岩瀬の清水」を仕込み水に用い、西会津の生産者から直接、買い付ける玄蕎麦を自家製粉して、手打ち十割で蕎麦を打ち、そば本来の風味と食感をとことん追求しているという、このあたりでは有名な蕎麦の名店です。店名に名水を冠することで、「素材からのこだわり」が明確に伝わってきます。

名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。
平日にも関わらず、開店早々、駐車場は満車。
しかも過半が会津、山形、仙台などの県外ナンバーで人気の高さがうかがえます。

名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。▲名水「岩瀬の清水」

阿賀野市山崎、かつての笹神村地区にある岩瀬の清水そばは、そば屋の名前にもある「岩瀬の清水」がその味の根幹を支えています。岩瀬の清水は、古来より「越後三清水(えちごのさんせいすい)」のひとつとして知られ、阿賀野市の指定文化財に指定されている名水スポットだそうです。

名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。

店内は座敷とイス席に分かれており、落ち着いてそばを楽しめる空間です。
用途や状況に合わせて使い分けることができるのが嬉しい。

名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。▲十割せいろ蕎麦(写真は大盛り)

何度も何度も石臼を通して手間暇かけて挽いた複雑なそば粉は更級粉にも似た特性があり、先代が長い年月をかけて考案したというこのお店だけの製法です。そして「岩瀬の清水」で打つ蕎麦は、食欲をそそる透明感と上品な甘さ、くにゅくにゅとした独特の食感がたまりません。

名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。

玄蕎麦の買い付け、製粉、そば打ちまで一貫して行うことで、ソバの香りと甘み、独特の食感が最大限に活かされています。更級十割でのそば打ちはつながりが非常に難しいと言われる中、「プツプツ切れずにのど越し良い食感」を実現するその技術力は素晴らしいと思います。素材と水と技術が三位一体となった、ここでしか食べられないという特別感が岩瀬の清水そばを“ただのそば屋”以上に位置付けるのでしょうね。

名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。▲天ぷら(菊花と菊の元)

新潟らしい菊花と菊の元の天ぷら。菊の元は初めて食べましたが、苦みがあるのかと思ったら、甘みがあって食感もよく美味しいですね!

名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。▲柿の天ぷら

「牡蠣」じゃなくて「柿」の天ぷらは初めてでしたが、完熟した柿は甘みが強くトロトロで、新しい柿の美味しさを知りました。

名水×石臼自家製紛×手打ち十割「岩瀬の清水そば(阿賀野市)」でしか味わえない蕎麦を堪能。▲店主の羽賀さん

羽賀さんとは共通の知人を通じて数年前にご縁をいただいたのですが、なかなかお会いできずに時間ばかりが過ぎていくので、今回、思い切ってお邪魔させていただきました。原料選びから石臼製粉、そば打ち、新潟と福井で異なる地域性や食文化の違いなど、多岐にわたってゆっくりと情報交換させていただいて、大変勉強になりました。

「岩瀬の清水そば」は、名水と厳選された玄蕎麦、石臼自家製粉の十割手打ちという“そばへの真摯な姿勢”が際立つ一軒です。阿賀野市の自然豊かな場所で、透明感のある蕎麦の香りとのど越しをじっくり楽しんでみてください。
ごちそうさまでした。


[岩瀬の清水そば]
〒959-1919 新潟県阿賀野市山崎97−1
電話:0250-62-1510
営業時間:11:00~14:30
定休日:日・月

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