タイ・バンコクには日本食レストランが数多くあり、蕎麦が食べられるお店も近年、増えてきているようですが、本格的な手打ちそばが楽しめるお店はまだまだ少ないのが現状。そんな中、日本の伝統的なそばを提供し、日本人はもとより現地に暮らす外国人の多くのそば好きに愛されているのが、「そば切り 五の字（Gonoji）」さんです。
バンコク市内ではありますが都市部から少し離れた場所にあり、高級感漂う構えに期待が高まります。
店内は、和を基調とした落ち着いた雰囲気で、カウンター席とテーブル席、個室があります。お一人様でもグループでも、ゆっくりと食事を楽しめます。また、日本語メニューや日本語を話せるスタッフもいるので、言葉の心配もありません。
「そば切り 五の字」の最大の魅力は、日本で修行を積んだ店主が毎日手打ちした、こだわりの蕎麦が食べられることです。使用する蕎麦粉は、季節ごとに最適なものを厳選。喉越しの良い二八蕎麦は、香り高く、一口食べれば蕎麦本来の風味と甘みが口いっぱいに広がります。
▲蕎麦チップ
付きだしの蕎麦チップは、サクッと香ばしく、軽い口当たり。
この一品だけでこれから出てくるお料理の期待感が膨らみます。
▲鴨ネギ焼き
厚切りの鴨肉のジューシーさと表面の香ばしさ、甘めのタレの味がたまりません。
表面に軽く振られた山椒の香りもにくい。
▲ざるそば
シンプルだからこそ、蕎麦の風味や職人の技が際立つ一品。
香り豊かな手打ち蕎麦を、出汁の効いたつゆでいただきます。
薄っすら透明感があり、シャキッとコシのあるお蕎麦は香り高く、バンコクで食べているとは思えない美味しさ。日本でもこれだけのお蕎麦が食べられるお店はどれくらいあるでしょうか。つゆも鰹節や昆布などから丁寧に出汁を取り、醤油とのバランスにもこだわった自家製。
五の字さんでは厳選された日本酒も取り揃えており、蕎麦とのペアリングを楽しむことができるのですが、福井を代表する銘酒「黒龍」がラインナップされていたのは嬉しかった。
▲黒龍（特選吟醸）
まさかバンコクで福井のお酒が、美味しいお蕎麦と一緒に味わえるとは！
まろやかですっきりとした甘みとメロンのような香りの余韻。この瞬間、バンコクにいることをすっかり忘れて、日本で食事しているかのような錯覚が起きました。今回のタイ訪問で一番の幸せでしたね。
▲おろしそば
日本で出てくるおろし蕎麦とは違って、かなり具沢山で華やかな印象。
大根おろし、千切り大根、かつおぶし、ネギ、そばの実がトッピングされているぶっかけスタイル。
▲かけそば
温つゆに負けない蕎麦の美味しさが際立って、最後の一滴まで飲み干したくなるほどです。
バンコクでは米粉麺が1杯150円くらいで食べることができるので、日本蕎麦を食べる機会はどうしても少なくなってしまうでしょうけど、この味をバンコクで求める日本人は多いんじゃないでしょうか。
最後に店主の五関様と写真を撮っていただきました。
バンコクで本格的な手打ち蕎麦を楽しみたいなら「そば切り 五の字」がおすすめです。
香り高い蕎麦と丁寧に作られたつゆ、そして洗練された和の空間で、贅沢なひとときをぜひ過ごしてみてください。
[そば切り 五の字（Gonoji）]
812 Soi Tararom, Khongtan nur, Watthana, Krung Thep Maha Nakhon 10110 Thai
電話：+6621306212
営業時間：17：30～23：00
定休日：月曜日
