阪神本線：姫島駅からほど近くにあった、十割盛りそば専門店 神十蕎麦（かんとそば）さんが、2024年春に少し離れたところに移転し、「神十生粉打ち倶楽部」を併設されました。
入口を開けると調理場が一望できるカウンターと左奥にテーブル席があり、店内は木と漆喰を基調とした落ち着く雰囲気になっています。
おススメ席はカウンター。
この近距離で蕎麦を湯がくところが見れるお店はそうそうありません。
数秒で茹で上げた蕎麦を氷水で一気に〆上げたら、一旦、笊で水切りした後、すかさず竹ざるに一口ずつ取って、余分な水気をしっかり切る。このひと手間があるかないかで蕎麦の香りや味わいが変わると言っても過言ではありません。さすが盛りそばに命をかけている専門店だと思います。
▲白田舎（しろいなか）
福井県産の「丸抜き」を粗挽きにした蕎麦粉100％の極細十割そば。
打ちやすいそば粉を二八で打ってもここまで極細に切り揃えるには熟練の技術を要しますが、粗挽き十割でこの麺線はすごいの一言。口に運ぶと非常に甘く、ソバの香りをダイレクトに感じることができます。また、粗挽き感はあるけど、のど越しがよくスルスルとのどを通っていく感じが心地よく、気づけばペロリと1枚お腹に消えています。
▲黒田舎（くろいなか）
こちらも同じ福井県産の「玄そば」を粗挽きにした蕎麦粉100％の極細十割そば。
力強くソバの香り味わいが口いっぱいに広がります。これだけ濃厚な蕎麦なのに最後まで飽きることなく、蕎麦だけをただひたすら食べ続けられるのは、やはり極細の麺線による口当たりのやさしさとのど越しの良さでしょうね。
▲神十生粉打ち倶楽部で使用されるそば粉で打った十割蕎麦
生粉打ち蕎麦とは、つなぎを加えない100％そば粉の十割蕎麦を指しますが、神十蕎麦さんが、新たに始められた神十生粉打ち倶楽部は、そば粉のみで打つ十割蕎麦を習得することができる倶楽部です。すでに何名か会員さんがいらっしゃるようで、店主の松村さんが丁寧に指導してくださいます。
神十蕎麦に行かれた際は、ぜひこだわりの十割蕎麦と福井の地酒を味わってみてください。
[本手打盛りそば 神十蕎麦（神十生粉打ち倶楽部）]
〒555-0033 大阪府大阪市西淀川区姫島５－８－１１
営業時間：11：00～15：00／17：00～19：00（売り切れ次第終了）
定休日：月（祝日の場合は営業、翌火曜日お休み）
