六本木ヒルズのウェストウォーク5Fにある手打ち蕎麦 欅（けやき）さん。
同じフロアに和洋折衷いろいろな飲食店が並ぶ中で、ひと際、大人感ただよう落ち着いた店構えで美味しそうなお蕎麦が食べられそうな予感がします。
入ったことのないお蕎麦屋さんの看板を見てしまうと、つい入りたくなってしまう衝動に駆られてしまうのは職業病もあるでしょうけど、やっぱりお蕎麦が好きで、いろいろな産地のいろいろな挽き方、打ち方、文化のお蕎麦を食べたいという興味の方が強いです。お店の中には数組お客様がいましたが、時間が外れていたのですぐ入店できて良かったです。
店内に入った時にまず目に飛び込んでくるのが正面の石臼。その横には美しいそば打ち台。
厨房はその奥にあって中の様子をうかがうことはできませんでしたが、中から聞こえる料理人の方たちの威勢のいい声でお店の雰囲気が活気づいてすごくよく感じます。
まずは蕎麦前とお酒をちょっといただきたく・・、寒い季節に鴨は絶対に外せないんですが、「鴨つくねかえし焼き」と「鴨焼き」・・どちらも美味いに決まってる・・悩ましい。
日本酒も盤石のラインナップ。
どれを合わせても間違いないやつ（笑）
お蕎麦は無類の牡蠣好きとしては「牡蠣づくしつけ汁せいろ」一択なんですが、初回の訪問なので、まずはせいろをお願いしました。
▲自家製いかの塩辛（秋冬季限定）、鴨つくねかえし焼き
いかの塩辛は、新鮮なイカで作られているのが一口で分かるほどフレッシュな肝の香りの中に、歯ごたえはありつつもねっとりしたイカの食感と甘み。口直しに柚子をひと噛みすれば生臭さを感じることなく旨みだけを口の中で楽しむことができます。そこへ、福島県の冩楽（しゃらく）純米を一口・・。これを繰り返している内に日が暮れそうです（笑）
鴨つくねは、甘じょっぱいかえしを使って焼かれており、醤油の香ばしい香りが食欲をそそります。それに、つくねの頭に散らされた蕎麦の実が軟骨に似たアクセントになってすごく美味しい。
▲せいろそば
麺線に黒みがあり、玄そばの黒いホシが浮かぶ細打ちのお蕎麦。
醤油のきいた上品な甘みの出汁と薬味にはネギと山葵がつきます。
見た目から濃厚な味わいと田舎風な食感を想像していましたが、実にさっぱりとした風味でのど越しが良いので、当然ながら出汁をつけなくても十分美味しくいただけます。また、盛りが多いので満足感も高いです。
田舎者の自分には、六本木界隈で静かに食事ができるお店ともなれば、かなりの予算と敷居の高さを連想してしまいますが、まさにゆっくりお酒を吞みながら食事をするにはちょうどいいお店だと思います。
[手打ち蕎麦 欅（けやき）]
〒106-0032 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウェストウォーク 5F
電話：03-6459-2152
営業時間：11:00～23:00
定休日：不定休
