和歌山城からほど近くにある十割蕎麦やまみちさん。
こちらでは丸岡在来を100％使用した自家製粉の十割そばがいただけるのですが、夜の営業は紀州蔵～粋sui～という店名で和歌山のお料理とお酒が楽しめるお店になります。
料亭のような扉を開けるとすぐに石臼を見ることができます。
この臼でその日のそば粉を挽いて蕎麦を打つんでしょうね。楽しみです♪
「お皿のどこかに和歌山を・・」と書かれたおしながきは、3つ折りの裏表にびっしりあり、目移りすること請け合い。しかも、店主の村畑さんは中華料理の経験があるということで、和食以外に創作中華のメニューもあって、お料理の幅がすごい。またすべてのお料理に必ず和歌山県産食材が使われていることも素晴らしい。
▲AGARA CRAFTペールエール
まずは、和歌山城の麓で醸造されているという和歌山ブルワリーのビールで乾杯。ラベルに和歌山の方言が書かれているのが興味深い（笑）
▲お通し5品
お通しは地元野菜と魚介を使った酒肴。
福井では馴染みのない貝やお野菜の独特の香りがお酒に良く合います。
▲鴨の軽い燻製
器に燻製の煙を仕込んで蓋をした状態で提供される鴨の燻製。
蓋を開けると燻煙が立ち上って実にいい香り。鴨は柔らかいのに弾力があり、肉の香りとジューシーさを十分に味わうことができます。強い薫香があまり得意ではないので、これくらい控えめな燻製はとても良い。
▲地酒メニュー
和歌山のお酒で「紀土」や「黒牛」は知っていましたが、初めて知る銘柄ばかりで嬉しくなってしまいます（笑）
和歌山も酒処なんですね～
▲自家製粉十割せいろ
ツヤのある十割そばは離れていても蕎麦の香りが鼻に届きます。薬味の生わさびも嬉しく、吞んだ〆に最高の1皿。
のど越しが良いのは当然ながら、蕎麦を冷水で一気に〆ているからプリッとしたデンプンの食感が強く出ていて、噛んだ時に歯でプツッと切れる感触はクセになる！
▲かけそば
せっかくなのでかけそばもいただきます。青ネギと白ネギがあらかじめトッピングされているタイプ。お出汁の香りがたまりません。
十割そばは熱に弱いので1杯全部食べ切る前に麺が切れてしまうことが多いのですが、やまみちさんのお蕎麦はやや太めで麺線が少し丸みを帯びていることで熱に耐性があるのか、最後まで美味しくいただくことができました。
和歌山県は蕎麦好きは一定数いるけど、蕎麦食文化が乏しく専門店もほぼ無いと聞いたことがありますが、こういうお店が増えてくるときっと食文化として広がっていきそうな気がします。いづれ和歌山県産の十割そばが食べられることを願って、また再訪したいと思います。ごちそうさまでした。
[紀州蔵～粋sui～ / 十割蕎麦 やまみち]
〒640-8035 和歌山県和歌山市万町２５ フューチャー本町２F
電話：080-8032-0259（十割蕎麦やまみち）／073-499-4080（紀州蔵～粋sui～）
営業時間：11:00～14:00／17:30～21:00
定休日：水
