熊野本宮大社から熊野古道を通って車で10分ほどの山中にある山伏そば拝庵さん。
店主の中根さんが以前、弊社にお越しいただいたご縁でいづれ伺いたいと思っていたお店にようやく来ることが叶いました。
熊野大社がほど近いというだけですでに神がかった雰囲気のある風景が広がります。
何といっても空気が最高に美味しい！
ひと気の少ない四方を山に囲まれた場所なので、お店全体が緑のカーテンに囲まれています。そのため、が強い日差しをやわらげてくれ、木々の香りと気持ちいいそよ風が通り抜けます。
蕎麦メニューによって産地や熟成年度を変えて提供されるこだわり。自前のそば畑では、「秘境ソバ」として手刈り天日干しのソバも栽培されているそうです。
▲前菜3種（酢の物、香の物、果物）
できる限り近隣で自前で採れるものを食材として使用されているそうで、お野菜の味と香りが非常に強く、塩味・酸味の味付けがすごく優しいので胃の負担が軽い。食べ進めるほどにお腹が減ってくる感覚です。
▲すまし汁と蕎麦がき
山菜やみょうがから出る出汁がこんなに美味しいと思ったのは初めてかもしれません。ほのかに穂紫蘇の香りも感じられて、一気に胃に収めるにはもったいないのでじっくりと味わいました。
蕎麦がきは、粗挽きのそば粉にそばの実も入っており、口当たりモチっと、食感ふわふわ、口どけはとろりとしていてそばの実のホクホク感も感じられ、最後に蕎麦の香りが鼻に抜ける。1皿でいろいろな食感を感じられる美味しいそばがきです。これはお酒と併せていただくとたまらないでしょうね。
▲天ぷら盛り合わせ
お野菜や山菜が中心の天ぷらは、抹茶塩、自家製醤油麹と梅肉でいただきます。採れたての野菜を軽い衣でサクッと揚げているので、何もつけなくても美味しい。
▲手打ち十割もり蕎麦2種
丸抜き蕎麦（左）と玄挽き蕎麦（右）の2種類のお蕎麦を1度に食べ比べできるのは嬉しいことです。
山の湧水で蕎麦を打ち、湯がき上げられたお蕎麦は美味しいに決まっています。
丸抜き蕎麦は、モチモチした食感と噛むほどにじんわりと甘みがでてきます。飲み込むと口の中が妙に爽やかになって、次の一口が欲しくなる・・その繰り返しで気がついたら食べ終わっていました。
玄挽き蕎麦は、濃厚な蕎麦の旨みと香り。そばつゆにつけて食べるのがもったいなく、何もつけずに蕎麦だけで全部までいただきました。
拝庵さんは、蕎麦だけでなく使用する食材すべてに配慮されており、可能な限り地産地消を行っているので、まさにここに来ないと味わえないお料理が食べられます。熊野古道や熊野大社にお越しの際にはぜひご予約の上、ご体感いただきたいと思います。
[山伏そば拝庵（ogamian）]
〒647-1743 和歌山県田辺市本宮町伏拝１７０
電話：0735-30-0435
営業時間：11:00～15:00
営業日：土日祝（月～木は前日までに予約）
