蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを存分に愉しませてくれる。

目白駅から徒歩10分ほどのところにある「蕎麦おさめ」さん。
前々から行ってみたいと思っていたお蕎麦屋さんだったので、今回ご縁をいただけて嬉しく思います。

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。

看板の力強い字は、福井が誇る”sho家”吉川壽一先生によるものだそうです。
僕の名刺の名前も壽一先生に書いていただいたのですが、とても力強く動きがあるのでいつも名刺交換させていただくときは先生に背中を押していただいているような気がしています。

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。
店内は落ち着きのある純和室。
それもそのはず、古民家を再生してお店づくりをされています。昔の住宅なので決して広くはないですが、外から差す光や大きな窓を生かした空間づくりで解放感があって広く感じます。お蕎麦は単品もありますが、せっかくなのでお昼のおまかせコース(5,500円)をオーダー。


蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。
▲そば前5種

まずは、品の良い盛り付けの酒肴から。
左から、生サーモンの麴漬け、わさび昆布、枝豆含め煮、かまぼこ、ホタテ貝柱の西京焼き。どれから箸を付けようか悩んでしまう綺麗さ。色どりも考えられていて食欲が増します。

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。
おすすめの日本酒をペアリング。
昼から冷酒って、それだけで贅沢な気分になります。

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。▲そばがき(富山八尾在来)

まずは出来立ての蕎麦がきから。粗塩と生醤油、薬味に本わさびが添えられています。

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。
挽割りに近い粗挽きの蕎麦がきは、もちもちですごく滑らか。ソバの実が半分に割れたくらいの大きさの粒がほっくりとしていて口の中が楽しい。塩で食べると強い甘みを感じるので、ほぼ塩だけでいただいて、途中で箸休めにわさびを少し口に含みつつ、冷酒を一口。これを続けている内に日が暮れそうです(笑)

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。▲出汁巻き卵

お出汁がじゅわーっと染み出してくるトロトロの出汁巻き。塩味がごく抑えられているので卵の濃厚な味を楽しむことができます。

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。▲1枚目:せいろ蕎麦(成田在来)

丸抜きを丁寧に微粉にしたお蕎麦は、のど越し良く穀物の香りとソバの甘さを感じます。湯がいた後に一気に冷水で〆ることによって生まれる表面の薄っすら透明感とクニクニした麺のコシが何ともクセになる。

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。▲2枚目:もり蕎麦(対馬在来)

対馬在来はさっぱりとした爽やかな風味に対して、強い甘さが特徴です。
噛むほどにじんわり口に広がる甘みが何とも美味しい。

蕎麦おさめ(目白)では、丁寧なそば前と在来そばの奥深さを楽しませてくれる。▲3枚目:もり蕎麦(鳥取伯耆町小そば)

1枚目の成田在来と2枚目の対馬在来の良いとこ取りな感じで、個性は強く主張しないけどバランスよく飽きの来ない味わい。挽ぐるみなので香ばしい香りがプラスされた一皿。

蕎麦おさめさんでは、ぜひコースを楽しんでいただきたいです。
季節ごとにおすすめの産地や品種のお蕎麦をいろいろな挽き方で1度に楽しめるお店はなかなかありません。調理されている店主の方はとても大変だろうと思いますが、美味しいお蕎麦を食べてほしいという想いがすごく伝わってきます。飛び込みではなかなか入店できないと思いますので、事前に予約を取って行かれることをお薦めします。ごちそうさまでした。

 

[蕎麦おさめ]
〒161-0033 東京都新宿区下落合3丁目21−5
電話:050-5487-7701(事前予約がおすすめです)
営業時間:11:30~14:30/17:30~21:00
定休日:月・火

 

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