【<動画>大野在来そば-今に伝える古の種】にて、石臼製粉のプロから見る奥越大野在来種についてお話しました。

福井県には数多くのそば産地が存在し、ソバ生産者の全てが「福井在来種」という昔からこの土地で栽培されてる品種を栽培している全国で唯一無二の在来種王国です。その中でも奥越大野市は福井県内で最大のそば産地として有名です。

在来は非常に弱い品種で気象条件が少しでも狂ったり、大雨や台風などの自然災害に見舞われると全滅してしまうため、毎年、そば農家さんはリスクと背中合わせで福井在来種を作っています。【丸岡在来】、【永平寺在来】、【今庄在来】など福井県内にはその土地土地の土壌や気候が育てた福井在来種がある中で大野市が栽培している【大野在来】は、小粒ながら実がぷくっと膨れており比重が重い。

産地によっては単一生産者でも栽培箇所によって粒の大きさや色味、味・香りなど個体差による品質のムラがあったりするのですが、大野在来は総じてそういったムラの幅が狭く、品質は全体的に安定しています。そのため、年間通してほぼ一定の品質を求められるわれわれ製粉業者としてはとても使いやすく、お客様にもお薦めしやすい品種です。

カガセイフンの原材料について

弊社が製造しております越前そば粉は、この大野市産をベースにお客様の好みに合わせて【丸岡在来】、【永平寺在来】をはじめとする福井県内産ソバをブレンドしております。一般個人様につきましてはその日の玄そばの状態を見て一番いいものをご注文いただいた分だけ製粉して挽きたて即日出荷しております。

ちょうど今の時期は昨年11月に収穫を終えた玄そばが追熟し終え、香りは少し弱くなってくる分、味わいが濃くなっております。新そばの頃はもちろん美味しいですが、追熟した甘みと香ばしい香りは今しか感じられないものです。ぜひ熟成そばをお召し上がりいただきたいです。

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天気:雨
石臼工場内室温:16℃
石臼工場内湿度:66%

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