2021年1月早々に始まった改修工事ですが、約5か月の日数を要して今日1期の工事が終わりました。
作業していただいたみなさま、ご協力いただいた方々、ご愛顧いただいておりますお客様に心より感謝申し上げます。
前半に行った工事は、老朽化した設備と不要になった設備の撤去、福井在来種を加工するために特注した専用の設備一式を導入、石臼設備をワンフロアに設置、内装断熱、外装塗装です。
何本もあったタンクを必要な分だけ残してあとは撤去します。
なにせデカくて重いし、大雪だったので解体業の方々も作業が大変だったと思います。
不要になった配管たち。このほかにもう3山ほどありました。
石臼を集約する部屋の壁には断熱を施し、外壁にも熱を遮断する特殊な塗料を塗っていただきました。これで夏も涼しく製粉が行えます。
集約された石臼たち。台数をさらに増やして今まで以上に複雑で細かい対応（少量多品種製造）ができる体制にしていきます。
新しい設備は大型トラック3台分。小粒で加工しにくい在来種に特化した機械類に胸が高鳴ります。
今まではどちらかと言うと大量生産型で品質第一の少量多品種製造が難しい工場でした。しかしプロから寄せられるご要望は複雑なものが多く、年々そのレベルが高くなってきたことで、今回の改修工事によって「そば粉製粉業」という業種は変わりませんが、福井在来に寄せた工場へと業態を変化させました。
在来種の実の流れや動きを細かく追って確認しながら微調整を重ねます。
脱皮した丸抜きの仕上がりはこんな感じです。
大粒～中粒は多少の黒粒はあるものの、ほぼきれいに剥けました。写真の丸抜きは小粒です。在来の小粒はほとんど脱皮できなかったので、今までは挽ぐるみに回していましたが、ここまできれいに剥けるのは嬉しいですね。
2期工事は9月ころから始まる予定ですが、この工事もなかなかモリモリの内容となります。
越前そば粉製造元カガセイフンは、今まで以上に質のいいそば粉のご提供ができるよう大きく舵を切ります。ぜひご期待ください。
