福井県坂井市丸岡町に佇む「千古の家(せんこのいえ)」は、丸岡城の城下町として栄えた丸岡町の中でも、とりわけ象徴的な存在であり、国指定重要文化財に指定された茅葺き屋根の古民家が今も静かに時を刻んでいます。
丸岡町「千古の家」とは
千古の家は、江戸時代以前の建築様式を色濃く残す歴史的建造物で、福井県内でも屈指の古民家として知られています。太く立派な梁、囲炉裏のある広間、自然素材を活かした空間は、現代建築にはない温もりと重厚感を感じさせます。丸岡町は古くから農業とともに蕎麦文化が根付いた土地。千古の家は単なる観光施設ではなく、「暮らし」と「食」の歴史を今に伝える拠点として大切に守られてきました。
見事な茅葺屋根。訪れた日はあいにくの雨でしたが、茅葺を伝ってしとしとと雨が滴る感じが何とも風情があって日本家屋の歴史と重みを感じます。

冬季は囲炉裏に火が入れられており、古民家の香り、火の温かみ、薪がチクチクと燃える音など、古き良き古民家ならではの空間を十分に楽しめます。
千古の家で味わう蕎麦の特徴
千古の家で提供される蕎麦は、香り高さと噛みしめたときに広がる穀物の旨みがしっかり感じられるよう地元の丸岡在来種を中心とした福井県産そばを使用しています。昔は近隣で栽培されたものを使っていたそうですが、近年は獣害がひどくなったため、近場では栽培されなくなってしまったそうです。

おろしそばは完売してしまったとのことで、そばがきをお願いしました。
一つ一つ目の前で練り上げられるそばがきは間違いなく美味しい!

せっかくなので囲炉裏の前でいただくことにしました。素朴ながらも丁寧で、過度に洗練させすぎない仕上がり。千古の家の空間や歴史と調和する「昔ながらの蕎麦」という感じがします。口に含むと、まずそば由来のほのかな香りが鼻に抜けて、噛むほどに甘みとコクが広がります。お出汁は蕎麦の味わいを損なわない優しい味わいです。

古民家空間で食べる蕎麦の特別感
囲炉裏の名残や自然光が差し込む座敷で蕎麦をすする体験は、観光客はもちろん、地元の人にとっても心がほどけるひとときだと思います。丸岡町の風土、空気、人の営みが一体となって、蕎麦の美味しさを何倍にも引き上げてくれます。
丸岡町観光と千古の家の蕎麦
丸岡城や城下町散策と合わせて訪れることで、丸岡町の歴史と食文化をより深く知ることができます。歴史ある建物で、土地に根ざした蕎麦を味わうのは単なる食事ではなく、丸岡町そのものを味わう体験だと思います。千古の家は、福井の蕎麦文化の奥深さを静かに伝えてくれる場所です。
ぜひ、足を運んでみてください。
ごちそうさまでした。※お蕎麦は事前予約をおすすめします。
[千古の家]
〒910-0205 福井県坂井市丸岡町上竹田30−11
電話:0776-67-2111
営業時間:10:00~16:00(土日のみ)
定休日:月~金









