台風一過。
丸岡、あわら、永平寺、勝山、大野など、県内各地のそば圃場を回って被害の状況を報告します。
【丸岡在来種】を栽培している坂井市丸岡町とあわら市のそば圃場は、播種後の長雨による湿害で生育不良を起こしているところも多く、台風が来る前から作柄については一抹の不安がありました。場所によっては「今年は気持ち悪いくらい順調だ」という農家さんもいて期待は大きかったのですが、今回の台風19号で今年も豊作は持越しになりそうです。
平野部である福井市、丸岡町、あわら市の圃場は全体的に斜めに倒伏しており、強風でソバ同士がすれ合うことによって脱粒しています。↓ここは湿害を受けた圃場で、茎は赤く痩せ細り、背丈も低く、実も数えるほどしか残っていません。
↓一方、この圃場は湿害を避けられたので生育は順調でしたが、風によって大きく倒伏し、途中からポキっと折れているソバも見受けられました。
ソバの実はこんな感じです。
被害が無ければ、これの3倍はついていてもおかしくないので、とても残念というか無念な思いです。
引っこ抜いてみるとよく分かりますが、風の被害を受けやすい先端の部分の被害が大きいです。
平野部の農家さんからは台風が来たとは言え、昨年よりは取れる見込みだというお話を聞いて少し救われるような気持ちになりましたが、もう一回台風が来たらアウトなので、このままこのまま・・収穫までこの天気を持ちこたえてほしいと思います。