手打ちそば がまこう庵(都城市)で、地元産の玄そばを自家製粉した新そばを堪能した。

霧島神宮 近くの手打ちそば屋「がまこう庵」さん。
以前、店主の蒲生さんが遠路はるばるカガセイフンまでお越しになり、そば談義をさせていただいたご縁で一度、足を運んでみたいと思っていました。


看板には、「新そばになりました」の文字と期間限定の「自然薯そば」の案内。
これはまず押さえておかないといけません笑


平日の昼過ぎに来たのにこの行列!
店内にも待っているお客さんがいたので、だいたい1時間くらい待って入店。


テーブル席、カウンター席ともにたくさんのお客さんで賑わう店内は、窓が大きく取られているので解放感があって、山の景色を見ながら食事ができるので気持ちがよく、お客さんが集まるのも納得です。

▲自家製さしみこんにゃく

独特の食感と舌触りがやみつきになるこんにゃく。
こんなに美味しいこんにゃくを食べたの初めてかも・・と思うくらい味があって香りも良くて何より食感が楽しいのが印象的でした。

▲そばがき

玄そばを丸ごと石臼製粉した粗挽きのそば粉を使ったそばがきは、ソバ本来の甘さと香りが感じられ、舌で転がすとゆっくり溶けていく感じが実に良い。


好みで生わさびと甘めの醤油をつけて食べるとソバの甘さが引き立って乙な味わい。
左手に熱燗があったらどんなに幸せか・・。

▲かけそば

がまこう庵のかけそばには、「がね」と呼ばれる天ダネがのります。
この「がね」と呼ばれるものは、 都城市ならではのものらしく、サツマイモ、ニンジン、タマネギの他、季節の野菜をベースに山芋のすりおろしと小麦粉、出汁、砂糖などを加えて油で揚げたものです。


温かいそばの上にのった「がね」は、ふわっとした食感で、出汁が染み込んだサツマイモのやわらかな甘味が引き立ち、また出汁にコクが出て深みがあります。

▲自然薯そば(季節限定)

この状態ですでに芋の香りが鼻に届くほど強い香り。
地元で食べる自然薯は餅みたいに粘りが強く、味もかなり濃いタイプが多いのですが、こちらのはふわトロタイプで香りが強い。独特の甘みもあって今まで食べたことのない自然薯でした。


自然薯を大きくひとすくいして、がねの入ったかけそばにぼてっ!と落とす。
芋が少しずつ出汁に溶けていくごとにどんどん美味しくなっていく。

▲ざるそば

ちょうど都城産の新そばに切り替わったタイミングだったみたいで良かったです。
全体的に薄く緑がかっていて爽やかな香り。光で蕎麦が透き通って見える感じが美しい。


蕎麦が少し柔らかいかな?と思ったけど、モチモチして歯を押し返す小気味よい食感はちゃんとコシがあって、蕎麦の香り、甘みを十分に感じることができます。


店内の土産物コーナーでは、自家製粉されたそば粉の他、無添加の調味料やお茶、器などを買い求めることができます。食べておいしかった自家製こんにゃくも持ち帰り可能です。


帰り際に店主の蒲生さんと再会を約束して一枚撮っていただいた後、石臼の製粉現場などを拝見することができ、とても勉強になりました。それにしても、平日なのに行列で県外からのお客様の何と多いことか。しかも僕たちの他に福井ナンバーもいてびっくり!

がまこう庵さんは霧島神宮からほど近くにあるので、ぜひ参拝のついでに美味しいお蕎麦を食べに立ち寄ってみてください。ごちそうさまでした。


[手打ちそば がまこう庵]
〒885-0223 宮崎県都城市吉之元町5186
電話:0986-33-1226
営業時間:(月~金)10:00~16:00
※売り切れ次第終了
定休日:毎週火曜日

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