そばの実(抜き実/玄そば)を生で食べる際に注意すべき3つのポイント。

ゴールデンウィーク後半にテレビ放送でそばの実の効果が取り上げられ、抜き実のご注文が集中しております。お急ぎのところ誠に申し訳ございませんが、順番に製造出荷しておりますので、今しばらくお待ちください。本日、5月9日(水)現在でご注文からお届けまで10~15営業日いただいております。よろしくお願いいたします。

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今回のテレビ放送でそばの実の生食についてお話があったのか、「そのまま生で食べたい」、「生で食べてもいいですか?」というご相談やご質問をたくさんいただきます。あいにく僕はその番組を見れなかったので、どういった趣旨だったのかはわからないのですが、おそらくソバは水溶性なので水で洗ったり、煮炊きするとダイエットに効果のある栄養素が外に逃げてしまうという観点から、手軽さと栄養面を考えて手を加えずに生のまま食べることをお薦めされたのではないかと推測します。

そこで今回は、そばの実の生食について注意するべきポイントをお話したいと思います。

そばの実(抜き実/玄そば)を生で食べる際に注意点すべき点3つ。

①生食するなら、製造日から1週間以内の新鮮なそばの実。

まず最初にお断りしておきますが、私ども製粉のプロとしてはそばの実を生で食べることを前提として製造を行っておりませんので、生食についてはあまりお勧めしません。ソバは香りや旨みの成分である細菌数が他の穀物に比べて高く、古くなってくるとその菌が悪い方に働き食中毒を起こす恐れがあります。
そば屋さんで出てくる料理についてもお蕎麦はもちろん茹でますけど、蕎麦掻は加熱しながら練り上げる、サラダやデザートなどにかかっているそばの実は素揚げするかローストしたりして必ず火を入れて、生の状態のそば料理はまず提供されないと思います。

そばの実は収穫してすぐに乾燥調製しますが、そばの風味や味わいを最大限生かす為に含水率15%前後に留めます。生食や長期保存に耐性を持たすには10%以下の含水率にしておく必要があり、そうなると当然、そばの香りや味が犠牲になってしまうため、そば文化が根強く、嗜好性の強いそばの味わいを求められている日本国内の製粉所はソバを生もの同様に生鮮食品として取扱い必ず低温保管します。

ですので、生食されるのでしたら製造日から1週間以内のできるだけ新鮮なそばの実をお選びいただき、1週間以上経過したそばの実は保存が良い状態であっても茹でる、焼く、揚げるなど必ず加熱してお召し上がりください。保存や管理を正しく行っていただかないと生米と同じように、カビが生えたり虫がわくことがあります。

そばの実(抜き実/玄そば)を生で食べる際に注意点すべき点3つ。

②無農薬、無施肥で栽培された国産のそばの実を選ぶ。

そのまま口に運ぶものですから、どこでどのように栽培されたかというのはとても重要です。
そばの実であれば何でもいいなんてことはありません。農薬や化学肥料を使って栽培した玄そば(皮の付いたままの原料)でも有害物質が付着した皮を剥いてしまえば体に害はないと言う話も過去にはありました。しかし仮に本当に害がないとしても気持ちが良いものではないですしとても信用はできないですよね。

弊社では無農薬・無施肥で栽培された福井県産そば(福井在来種)を生産農家さんから直接、いただいているのですが、昨年は大雨と大型台風の影響で大凶作となり、福井在来種のそばの実をお届けできない今の現状が残念でなりません。

そういった状況にあるので、今年の新そばが入荷するまでは福井県産に代わりまして北海道産そばをご提供しております。安全性につきましては、私どもが長年取引をしている信頼のある会社さんを通じて原料の仕入れを行っておりまして、無農薬栽培はもちろんのこと、ソバの生育を助ける程度のごくわずかな有機肥料以外は化学肥料の使用もございません。また、すべての脱皮加工および製造は弊社工場内にて行い、真空パックにてご用意させていただきますので、どうぞご安心ください。

 

そばの実(抜き実/玄そば)を生で食べる際に注意点すべき点3つ。

③低価格のそばの実は注意が必要!

そばの実を日常的に食べて健康的にダイエットされるのはいいことだと思います。
弊社主催で行った「100日蕎麦ダイエットに挑戦!」という企画では被験者全員が体重、腸内環境、血液、体脂肪、中性脂肪など何らかの結果がでましたので、僕もお勧めしたいです。しかし、一方で日々の出費はできるだけ抑えたいのが心情ですよね。

価格が安いそばの実は、ダイエット効果が見込めないという事はありませんが、安さの理由があります。例えば、外国産。中でも中国産は一時期、アフラトキシンというカビ毒が問題になりました。農薬は使わずに真面目に作っている農家さんもいらっしゃいますが、中国全土で考えれば農薬ゼロではありません。いくら国産と見劣りしない品質だといっても日本で報道されている中国産食材の問題を考えると中国という文字を見ただけで敬遠される方もいらっしゃると思います。結局、農薬や化学肥料、だれが作ったか分からない、産地も不明などといったリスクが伴うので、価格面と品質面のバランスが大切です。

とはいえ、低価格なそばの実が必ずしもダメというわけではありません。例えば生産農家さんの直売所だとか、国産でも良心的な価格で販売しているお店もあると思います。その際には内容表示をしっかり確認したり、生産者が現場にいればどのように作ったのかを直接、聞いてみるといいと思います。割高なそばの実はそれだけ安心安全で一定の信用を買うと思って、国産の生産者や産地が見えるそばの実をお買い求めいただきたいです。

そばの実の栄養素を皮(殻)付きのまま全て摂取されたい方におすすめの商品とポイント3つ。

この記事の監修者

盛岡 良行
盛岡 良行
福井県を中心に活動している管理栄養士・健康運動指導士。元スポーツジムのトレーナーで、これまで600人以上のお客様やBCリーグ「福井ミラクルエレファンツ」にボディメイクの栄養サポートを行う。現在は栄養学ブログの運営や子供向け栄養食品の開発を行っている。【所属】日本スポーツ栄養学会 【メディア掲載】FMふくい「Highlight Friday」/ 福井新聞「ここがポイント!食事とからだ」/ベースボールマガジン社「ジュニアサッカークリニック」/FBCテレビ「おじゃまっテレ:勝ち飯レシピ」など
【資格】
・管理栄養士
・健康運動指導士
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