今年の福井は10年に1度の凶作になるかもしれません。
タイミングよく播種された地域はおおむね順調ではありますが、ほぼ全域で大雨や台風の被害が出ております。今回は福井市と勝山市の間にある永平寺町のそば圃場をご案内します。
▼こちらは大本山永平寺参道を下った先にある場所です。大体、そばの丈で、1m20㎝~50㎝くらいの高さに育つものなのですが、1,2度播き直した影響で高さ1mほどで花が咲いています。
播種した後に昼夜の寒暖差が出てくるとソバが早く花を咲かそうとして、十分な丈に育つ前に花をつけてしまうという状況になります。
▼こちらは播種した後にスポット的に種そばが流されてしまった圃場。花が咲いているところと全く何もないところが混在しています。今年はこういった圃場があちらこちらで目にすることが出来ます。
この圃場もかなりの被害が出ています。
農家さんもおそらく何度も播き直しをされたことと思いますが、播く度に雨にやられて、そのうちに栽培時期がズレてしまって最終的には今年のソバを諦めたというところでしょうか。
▼こちらは播き直しを何度も行って、これで最後だという感じで播種したところだと思われます。丈の高さは10㎝ほどにもかかわらず花が咲いていました。これでは仮に結実してもコンバインが届かず刈り取りはほとんどできないでしょう。
永平寺の圃場全体がこのような状態ではありませんが、かなり深刻な状況に何とも言えない感じです。
作柄への懸念もありますが、少しでも多くの収穫量が上がってほしいと願うばかりです。
————————————————————-
天気:雨
石臼工場内室温:18℃
石臼工場内湿度:65%