そば さくらうち(葛飾区立石)の十割蕎麦は、柴又帝釈天の御神水で打つ香りと甘さが際立った江戸そばです。

京成立石駅から徒歩10分のところにある、「そば さくらうち」さん。
住宅街にひっそりと構えているのでステルス性の高いお店なのですが、それが返って常連のお客様はいいのかもしれません。近隣で働くサラリーマンや週に2度3度と通う蕎麦好きも結構いるそうです。

柴又帝釈天の御神水で打つさくらうちの蕎麦は、香りと甘さが際立った細切りの江戸そばです。

お店の入り口は小ぢんまりしており1人でも入りやすい雰囲気。
席数は壁側のカウンターが4席、中央の大きなテーブルに4席の計8席ほど。店主の目がすべてに行き届くこの大きすぎない造りと空間がとても居心地がいい。

お客様が5人も入ったらやや圧迫感を感じるかもしれませんが、忙しい時間帯は常に2,3人をキープしたまま回転しているという感じです。店主の櫻内さんは、それまで使っていたそば粉の香りや味に満足できず、色々な産地やメーカーからそば粉を取り寄せていた時に福井在来種と出会い、以後、福井県内の様々な産地のそば粉を色々な挽き方でお試しいただきました。

柴又帝釈天の御神水で打つさくらうちの蕎麦は、香りと甘さが際立った細切りの江戸そばです。

蕎麦の香りと甘さを際立たせる、柴又帝釈天の御神水

以前は市販の天然水で蕎麦を打っていたそうですが、どんなに挽きたて新鮮なそば粉を使って打っても櫻内さんが求める蕎麦の甘い香り、甘い味わいが出ず、ある時、地下水で蕎麦を打つと美味しくなるという話を聞いたことをきっかけにお店からほど近い柴又帝釈天の「御神水」と呼ばれる地下水で打ってみたところ、それまで感じなかったそばの強い香りと甘味が際立ち、ほのかな緑色も浮かび上がったそうです。

十割そばは「そば粉」と「水」だけでできています。挽きたてのそば粉は全国からお取り寄せできても、湧水は特定の場所まで行かないと手に入りません。水が違うだけでこれほどまでに蕎麦の味が生きるのかと店主自信が一番驚いたとお話されていました。それ以来、さくらうちさんでは毎日のように柴又帝釈天へ御神水を汲みに行き、一晩寝かせてから使用しているそうです。

————————————————————-

柴又帝釈天の湧き水「御神水」

江戸川のほとり、葛飾区柴又にある「柴又帝釈天」に「御神水」と呼ばれている地下水があります。京成金町線の「柴又」から歩いて5分ほどのところにあり、参道はいつも賑わいを見せています。江戸川に出れば「矢切の渡し」があります。古くから栄えた土地なのでしょう。ここより南は、海もしくは湿地帯だったことがわかります。


[そば さくらうち]
〒124-0012 東京都葛飾区立石7丁目17−7
電話:03-3696-0918
営業時間:11:30-15:00
定休日:水、日

Lineの友だち追加でカガセイフンの最新情報をいち早くGET!

友だち追加