浅草橋の御清水庵 宮川では、自家製粉した福井在来種の越前手打ちそばが食べられる。

御清水庵(おしょうずあん)という屋号は、福井では越前そばの名店としてその名が知られており、越前市(旧武生市)吾妻町のそば席御清水庵が本家本元です。日野川の伏流水である御清水不動さんの湧き水を店に引き入れ、福井県産のそば粉で蕎麦を打っています。香り高く甘みの強いお蕎麦とピリッと辛味のきいたおろし出汁が印象的で、越前市の方たちはこの湧水を「しょうず」と呼んでいるところからこの店名がきているそうです。

浅草橋の御清水庵 宮川では、自家製粉した福井在来種の越前手打ちそばが食べられる。

そんな御清水庵さんは、関東に3店舗のれん分けしており、そのうちの一つが浅草橋(元 福井町)にある御清水庵 宮川さん。こちらでは福井県内で栽培されるソバの中からさらに産地や生産者を限定し、店主の納得いく品質の玄そばを自家製粉した福井在来種100%の越前手打ちそばがいただけます。

浅草橋の御清水庵 宮川では、自家製粉した福井在来種の越前手打ちそばが食べられる。

メニューは季節によってコースのみになったり単品でも注文できたりして、来るたびに新しい発見があります。御清水庵 宮川さんでは、できる限り福井の食材を使用し、福井の食文化を都内で体験できるように心がけているとのことで、新そばや新酒、越前カニなど、食材が1年で最も豊かになる秋から冬にかけては、コース中心で色々な福井のものを味わってもらうようにされてるそうです。

浅草橋の御清水庵 宮川では、自家製粉した福井在来種の越前手打ちそばが食べられる。

事前予約すると福井県内でもなかなかお目にかかれないプレミアム日本酒も用意してくださいます。
向かって左から、石田屋:熟成純米大吟醸(黒龍酒造)、日本の翼:純米大吟醸(梵・加藤吉平商店)、超吟:熟成純米大吟醸(梵・加藤吉平商店)。この中で日本の翼(純米大吟醸)は、ほぼいつでも飲めるそうです。都内でこのお酒を飲みに来るだけでも価値があります。

浅草橋の御清水庵 宮川では、自家製粉した福井在来種の越前手打ちそばが食べられる。

その日に使用する分だけ小分け包装された玄そばと自家製粉の石臼。
宮川さんは細かく挽いたり、粗く挽いたり、脱皮して挽いたり、それらをブレンドしたりと、他の料理との組み合わせ方によって蕎麦の挽き方を変えています。コースや利き蕎麦などを注文されると挽き方の違いで同じ玄そばでも全く味わいを楽しむことが出来ると思います。

浅草橋の御清水庵 宮川では、自家製粉した福井在来種の越前手打ちそばが食べられる。

この日の肴コースの一品は、上庄(かみしょう)里芋を使ったポテトサラダ。
上庄里芋とは、福井県大野市で栽培される里芋で、濃厚で粘り気が強くとろりとしていながらも歯ごたえがあり煮くずれしにくいという性質があります。京都の海老芋をギュッと小さく凝縮させた感じに近いです。ねっとりと舌に絡みつくほどの粘りがあり、後から土の香りと甘みを感じます。里芋の良さを生かす為、味付けは控えめでしゃくしゃくとした食感も楽しい。

浅草橋の御清水庵 宮川では、自家製粉した福井在来種の越前手打ちそばが食べられる。

店主の宮川さんです。
話し好きなので福井の魅力を福井訛りの標準語で語ってくれます。
福井の食文化を地酒と共にじっくりと味わってください。
ごちそうさまでした。


[御清水庵 宮川(おしょうずあん みやがわ)]
〒111-0053 東京都台東区浅草橋4-10-2 稲垣ビル1F
電話:03-6795-1192
営業時間:月~金 18時~21時/土 12:00~14:00
定休日:日・祝
※2ヶ月前よりコース予約可能(営業時間外、日祝の定休日、土曜夜も2名様よりOK)

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