早熟すぎる大野在来種を試験的に収穫するという大野市の農家さんを尋ねてきました。

今日は10月26日。
例年であればこの時期には少なからず早刈り新そばが届いてもおかしくない時期なのですが、今年は入荷してこないどころか、未だ刈り取りを始めているそば畑すらありません。
播種してからの生育状況は多少の雨の影響はあるものの、ソバの大敵である台風は今年は幸い福井には来ていませんし、大型の雨もなく10月後半になると昼夜の寒暖差も出始めて気候はむしろ例年より恵まれているにも関わらず、1~2週間遅れている様子。

なぜ収穫に遅れが出ているのか?

早熟すぎる大野在来種を試験的に収穫するという大野市の農家さんを尋ねてきました。
ここ大野在来を栽培する大野市に限って言えば大きく2つの理由が考えられるそうです。
①交配の季節に気温が低かったことによって虫の動きが鈍く、思うような受粉ができていない
②結実してからの寒暖差が例年よりも広がらず、実が熟してこない

圃場を見て回ると実はついているんですが、このように白い粒のままで黒化していません。これでは早熟すぎて味も香りもないばかりか比重が軽すぎて粗選別の段階で全部ロスになってしまいます。

早熟すぎる大野在来種を試験的に収穫するという大野市の農家さんを尋ねてきました。
他の圃場を見渡してもこのあたり一帯がそんな感じで、収穫に入っている圃場は見当たりません。
収穫する季節としては一番いいのですが、生育状況が今一つというところです。

早熟すぎる大野在来種を試験的に収穫するという大野市の農家さんを尋ねてきました。
早いことは承知の上で・・・ということで、試験的に刈り取り作業を行う様子を見させていただきました。実の比重が足りず、黒化率の低い白い実ばかりを刈り取るので袋に全然溜まりません。

早熟すぎる大野在来種を試験的に収穫するという大野市の農家さんを尋ねてきました。
圃場を2、3週回って刈り取ったところで農家さんと今年のソバについてお話を聞いたところ、やはり「早すぎて刈り取るだけもったいない」という結論でした。

早熟すぎる大野在来種を試験的に収穫するという大野市の農家さんを尋ねてきました。
この圃場はこの日のうちに刈り取りを済ませるそうですが、他のところは数日様子をみて判断されるそうです。今年の新そばは早くても11月2週目以降になりうそうです。

お待たせして申し訳ありませんが、今年の作柄は非常にいいと思うので、今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。

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