村山満月うどんの手打ち糧(かて)うどんは、全粒の国産小麦を使用したコシの強い香ばし味わい。

「うどん」といえば香川のさぬきうどんを始め、名古屋の味噌煮込みうどん、秋田の稲庭うどんなどはとても有名ですが、僕的には蕎麦のイメージしかない関東でも、一部の地域でご当地うどんがあって独特のうどん文化が根付いていること知り、関東のご当地うどん文化に興味を持っていました。

東京の武蔵野エリアは、小麦の生産が盛んだったことから独自のうどん文化が育まれたそうですが、主に全粒タイプの小麦粉で打たれた褐色がかったうどんは、太くてとにかくコシが強いことが特徴で温かい肉の入ったつけ汁につけて、がっつり噛んで食べるそうです。

 

村山満月うどんの手打ち糧(かて)うどんは、全粒の国産小麦を使用したコシの強い香ばし味わい。

足を運んだのは、武蔵村山の満月うどんさん。
福井のお得意先様からも「一度は行ってみた方が良い」とこのお店を進められました。

こちらは地元では大変な人気店で県外からもお客様がどんどんやってくるという行列の絶えないお店と聞いていたので、平日の開店早々を狙って11時15分頃に到着。幸い外に列はできていませんでしたが店内は満席でした。駐車してある車のナンバーを見ると、都内ナンバーの他に千葉、習志野、青森、静岡・・・。県外からのお客様が多いっていうのは本当らしいですね。11時30分を過ぎた頃には駐車場は満車で外の行列が一気に増えました。

ようやく店内へ案内していただいてカウンターへ。周りのお客さんのほとんどはつけ麺スタイルの「肉汁うどん」を食べていたので、僕も同じものを注文。カウンターの後ろでは職人さんが丁寧にうどんを切って、注文ごとに茹でている。なるほど・・回転がゆっくりだなぁ・・と感じた理由はここにあったんですね。一つ一つ心を込めて作り上げるうどんはさぞ美味しいだろう!と期待がさらに高まります。

 

▲糧うどん(肉汁つけうどん)

豚バラ、茄子、薄揚げなどが入った濃いめのだし汁にキャベツ、ニンジン、ほうれん草などの茹で野菜と大葉の天ぷらが添えられたうどんは、国産小麦のフスマも少し挽きこまれており、やや褐色で穀物の甘い香りがします。
うどんを1本、口に入れると歯を押し返す抵抗が強く噛み応えがすごい。強いモチモチ感は小麦のグルテンが十分に活性化したコシによるもので、この弾力を出すためにどれだけ強く、どれくらい長くこねるのか、打つ作業の大変さを想像するに難しくありません。店主の方のうどんに対する強い想いを感じました。

 

村山満月うどんの手打ち糧(かて)うどんは、全粒の国産小麦を使用したコシの強い香ばし味わい。

うどんと季節の野菜を一緒に食べる食べ方をこの辺りでは「糧うどん(かてうどん)」と呼んでいるそうです。うどんの中に数本入っている平たいうどん(いわゆる耳の部分)が混じっているのですが、これが食感が違って柔らかいんだけどコシがあって、出汁がすごく絡んで美味しい!

終盤は顎がちょっと痙攣していましたが、慣れてくるとこの食感、味、食べ終えた後の満足感が中毒になって定期的にこのうどんをワシワシ食べたくなるような気がして、このお店の人気の秘密が分かるような気がします。

今回、関東のご当地うどんを初めて食べてみて、他のお店も味も試してみたくなりました。
ごちそうさまでした。


[武蔵村山 満月うどん]
〒208-0032 東京都武蔵村山市三ツ木1丁目1−12−10
電話:042-560-3559
営業時間:11:00〜15:00(14:30 L.O.)※うどんが無くなり次第終了
定休日: 毎毎週月曜日・第2火曜日・年末年始 他 臨時休業する事があります

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