こんばんは。
越前ふくいはいい感じで冷えてきており、18時を過ぎるとギュッと気温が下がって上着なしでは居られません。これから北陸は長い冬に向かいます。冬支度をしっかりして、のこり1ヶ月弱となった2015年を大いに楽しみたいと思います。
お仕事ついでに国産玄そば5種類をA~Eまで並べてみました。
単一玄そばを触っているとあまり差が無いように思いますが、こうやって比べてみると結構、違いが見えてくるものです。さて、どの玄そばがどこの産地で何の品種なのか分かりますか?
国産玄そば5種類の違い分かりますか?福井県産(早刈りソバ、完熟ソバ、夏ソバ)、長野県産ソバ、北海道産ソバ。
それぞれの産地、品種は以下の通りです。
■北海道旭川市産 玄そば/キタワセ種
■長野県伊那市産 玄そば(信州そば)/信濃1号
■福井県福井市産 玄そば(夏そば)/キタワセ種
■福井県坂井市丸岡町産 玄そば(早刈り品)/福井在来種
■福井県吉田郡永平町産 玄そば(完熟品)/福井在来種
【見極めポイント①】
福井県産(早刈り品/完熟品)は同じ品種(福井在来種)なので、似ているポイントがあります。
【見極めポイント②】
北海道産の玄そば(キタワセ種)は黒化率が高く大粒で、はっきり黒い中に未熟な粒が混じっています。
【見極めポイント③】
福井県産(夏ソバ)の品種はキタワセ種なので、同じ品種の北海道産によく似ています。
【見極めポイント④】
信州産は長野県が北海道と福井県の中間ですから、両方の中間なイメージです。
さて、これらのヒントを元に「利き玄そば」行ってみましょう!
まずは、Aの玄蕎麦。
全体的に茶褐色の粒が目立ち、黒化率の薄い玄そばがちらほら見て取れます。
次にBの玄蕎麦。
Aに比べると黒化率の低い粒が割合多く、茶褐色の玄そばと半々くらいの割合でしょうか。
Cの玄蕎麦。
全体的に黒化率が高く、艶のある玄そばの中に未熟な粒が目立ちます。
Dの玄蕎麦。
完熟・未熟の色ムラがあまり無く、全体的に茶褐色~黒色でまとまっています。
Eの玄蕎麦。
Cにとても似ています。黒々とした粒がはっきりしているので未熟な粒が目立ちます。
玄そばを見分けるポイントは「黒化率」「粒の大きさ」「形」です。
玄そばの大きさや色が写真でちゃんと表現できていませんので、大体の感覚で楽しんでいただけたらと思います。
5種類の玄そばの産地と品種の答えはこのブログの一番下に書いておきました。
お楽しみいただけたら幸いです。
[11月25日(水)]
天気:曇り
石臼工場内室温:12℃
石臼工場内湿度:40%
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【答え】
A:福井県吉田郡永平寺町産 玄そば(完熟品)/福井在来種
B:福井県坂井市丸岡町産 玄そば(早刈り品)/福井在来種
C:福井県福井市産 玄そば(夏そば)/キタワセ種
D:長野県伊那市産 玄そば(信州そば)/信濃1号
E:北海道旭川市産 玄そば/キタワセ種