カガセイフン改修工事が完了し、新設備にて製造を開始しました。

昨年1月より約13か月におよぶ弊社改修工事も無事終了しました。
この工事に関しまして、ご理解とご協力をいただきましたお客様、お取引先様、工事関係者の方々、心より感謝申し上げます。

本日は試運転で明日2月1日より本稼働を行います。
今回の改修工事では、石臼以外の製粉機械および、それに付随する機械類の7割を更新し、2割を撤廃いたしました。また、内外装、原料倉庫、断熱など、老朽化した部分をすべてきれいにしましたので、大きなところだけご紹介いたします。

①原料倉庫(低温)
倉庫全体に冷蔵庫のような断熱パネルを施し、冷設を更新しました。
気密性が高くなり、結露も起きにくい構造にしてくださったので、年間通して一定の温度帯で今まで以上に品質を維持できるようになりました。

カガセイフン改修工事が完了し、新設備にて製造を開始しました。
②氷温庫(氷温協会認定)※奥の箱型倉庫
福井在来種は、玄そばの状態で4℃以下の真空貯蔵すると新そばの色味が保たれ、劣化指標になる脂肪酸度と製麺性に関係するデンプンの変化が抑えられるという研究結果があります(福井県食品加工研究所調べ)。
福井在来種を氷温熟成することによって、新しい味わいをご提供できるようになるとともに、収穫量が安定しない福井県産ソバを安定供給するための貯蔵庫として利用します。
また、今までは合計20トンの容量でしたが、①の原料倉庫を含めると1.5倍の30トンに拡大したので、福井県内複数の産地を細かく保管することができるようになりました。

カガセイフン改修工事が完了し、新設備にて製造を開始しました。
③福井在来種専用の脱皮設備
小粒で脱皮が難しい在来種を専用に脱皮するための設備に切り替えました。
今までは脱皮後に黒粒や割れた実がかなり混入していたため選別に苦労しましたが、これからは黒粒や割れの少ない丸抜きを製造することができます。

カガセイフン改修工事が完了し、新設備にて製造を開始しました。
④粒選(福井在来種/国内種)
品種によって粒揃えの機械を分けました。
これにより効率的で精度の高い粒選が行えます。

カガセイフン改修工事が完了し、新設備にて製造を開始しました。

⑤石臼製粉ライン
1か所に集約された計34台の石臼ライン。
壁には断熱をしっかり施し、大型の冷設を設置しました。夏季でも鮮度を下げないよう低温で製粉することができます。

カガセイフン改修工事が完了し、新設備にて製造を開始しました。
⑥そば打ち試作室
今までちゃんとした試作室が無かったので、この度、新しく設置しました。
調理機器も併せて用意したので、試食まで行えるようになりました。

カガセイフン改修工事が完了し、新設備にて製造を開始しました。
⑦製麺室
50年来使い続けてきた製麺機に別れを告げて、十割蕎麦が打てる製麺機を導入しました。開業を検討されている方には製麺シュミレーションができるようになりますし、挽きたて打ちたての生そばも販売できるようになりました。

カガセイフン改修工事が完了し、新設備にて製造を開始しました。

以上、細かいところを言えばまだまだありますが、目立ったところをご紹介しました。
新しい設備に慣れるまでは気を抜けない日々が続きますが、福井在来種の良さをさらに高めて行けると思うとワクワクします。

これからも福井在来種に寄り添い、ニッチトップを目指して頑張っていきます。
145年目の越前そば粉製造元カガセイフンをこれからもよろしくお願いいたします。

株式会社カガセイフン
代表取締役 加賀健太郎

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