おはようございます。
毎日のように配達に合わせて近隣のそば圃場を見て回っておりますが、平野部はどこを見てもため息が出る状況です。同じ圃場でも生育にムラがあり、順調なところと播き直ししたところが混在し育ちが疎らになっています。2度3度の播きなおしで上手く生育せず、今年の栽培を諦めてたそば畑もちらほら見受けられます。
今後の天気によりますが、現状では10年に一度の大凶作になるものと思われ、そばを専門に扱うわたしどもにとっては頭が痛く非常に厳しい1年を迎えることになりそうです。少しでも多くの玄そばが収穫されるよう僅かな希望を持って祈っているところです。
こちらは弊社工場から15分少々走った福井市北部のそば圃場です。
ここは1度目の播種のタイミングが非常に良かったところです。
花満開で見ごろを迎えています。ソバ特有の花の香りはまだそれほど感じないので、来週くらいから少しずつ強くなっていくものと思います。
こちらは被害があった圃場です。
筋蒔きで播種された圃場なのですが部分的に雨で種が流され、播き直したソバがわずかに育っている感じです。今年はこういう状況の畑が非常に多く、農家さんたちも肩を落とされています。
雨に浸かった影響で茎は真っ赤に染まり固くなってきています。茎が真っ赤に染まると土中から水を吸い上げにくくなり、実の成長に影響がでることがあります。背丈もあと1.2倍くらいは大きくなった方が良いのですが、かなり上の方まで赤くなってしまっているので、これ以上はなかなか難しでしょう。
いづれにしましても今年の福井は収穫量、品質ともに不安な年になりそうです。価格も高騰するものと思われます。私どもが申し上げるのもおかしな話なのですが、営業店様におかれましては、2017年度の福井県産そばには味も香りも例年より劣る割に価格が高く数も少なくなりそうなので、今年に限っては他産地のそばに切り替えられることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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天気：晴れ
石臼工場内室温：18℃
石臼工場内湿度：51％
