
そばに関する素朴な疑問
蕎麦は糖尿病にいいですか?
ソバは米や小麦粉に比べカロリーが低くGI値の低い食品なので、白米やパンを食べるよりも食事後の血糖値の上昇スピードがゆっくりです。また、ソバにはビタミンB1やビタミンB2、ポリフェノールの一種である「ルチン」が含まれているので、血圧や血糖値の上昇を抑え毛細血管を強くしなやかにする作用もあるため、糖尿病患者さんはもちろん、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防に効果的です。
しかし、糖尿病を持っている方はどんな食事をしても食後の血糖値は上昇しますので、いくら「ソバ」が穀物の中で低GI食品だとしても、野菜やきのこ類、海藻類に比べればGI値も糖質も高いことには変わりありません。
また、食べやすい蕎麦は、思わず食べ過ぎてしまうことも多いと思います。「糖尿病に効果があるから、満腹になるまで食べよう」という考えは、カロリーの過剰摂取になり血糖値も上昇しやすくなるため注意が必要です。
糖質を気にして蕎麦を購入する場合は、内容表示などを見てなるべくソバ以外の原材料が入っていない生そばや乾麺(干しそば)を用意したり100%のそば粉でそばがきなどを食べるようにしましょう。
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この記事の監修者

- 盛岡 良行
- 福井県を中心に活動している管理栄養士・健康運動指導士。元スポーツジムのトレーナーで、これまで600人以上のお客様やBCリーグ「福井ミラクルエレファンツ」にボディメイクの栄養サポートを行う。現在は栄養学ブログの運営や子供向け栄養食品の開発を行っている。【所属】日本スポーツ栄養学会 【メディア掲載】FMふくい「Highlight Friday」/ 福井新聞「ここがポイント!食事とからだ」/ベースボールマガジン社「ジュニアサッカークリニック」/FBCテレビ「おじゃまっテレ:勝ち飯レシピ」など
- 【資格】
- ・管理栄養士
・健康運動指導士