2019年に、志野製塩所の代表・志野佑介さんと出会いました。自治体の主催でそば粉を使った料理イベントに志野さんが参加されていました。薪の釜焚き製法で塩づくりをしていることを知り、その手仕事感にもひかれ、弊社で扱いたいと声をかけさせていただきました。
加賀
お客様からときどき「蕎麦にあう付け塩はありますか?」「どんな塩がいいでしょう?」と質問を受けることがありました。蕎麦は人それぞれですから、特定の塩を扱うことはなかったんです。志野さんのことを知り、越前そば粉に越前海岸生まれの塩を合わせられたら、と思い、今回お願いに至りました。
志野さんの塩は、にがりがありつつもしょっぱくない。まろやかです。この塩ならお客様に自信をもって紹介できます。蕎麦の味を引き立てる効果があります。
志野
ありがとうございます。蕎麦を塩で食べると、蕎
麦そのものの純粋な味と香りを感じられると思い
ます。そうそう、石臼で挽いた香りのよいそば粉
で「そばがき」を作って塩をかけて食べると、一番味が分かるかもしれません。
粒子が細かい塩は、口どけがよく、ガリガリしません。付け塩にはもってこいの塩ですね。
加賀
他産地との味の違いは何でしょう? 塩にもこれほど違いがあるとは思いませんでした。
志野
私の製塩所が建つ越前海岸の地形が塩づくりに最適なんですよ。製塩所のすぐ後ろが海で、入り江になっているんです。海底から湧き水も出ています。そして製塩所の前は山。山の渓流から、ミネラル分やアミノ酸を含んだ水が海に流れ出てきます。山と海の生態系が強い土地に、私自身も惹かれました。
加賀
製法を見ますと、何度も薪を入れていますね。
志野
結構な木材を必要としますよ。軽トラックに2台分の薪を使い、3日1クールで製塩しています。手作業で灰や不純物を取り除き、詰め合わせています。木材は山の間伐材を使っています。
看板は製塩所ですが、私自身の職業は百姓です。朝は平飼いの鶏の世話をして、田んぼや畑の手入れをして、山に入って林業の手伝いもします。塩を作ってお米や野菜と一緒に販売をしています。おかげさまで塩の評判がよく、料理店やレストランのシェフが購入しに来てくれます。お客様には、畑や製塩所へ来て購入してほしい、この土地を知って背景を知って購入してほしいというのが本音です。
加賀
わざわざ来る価値のある志野さんの製塩所です。年間通して海岸沿いのドライブも魅力ですし。塩一粒に味わうのに風景を感じられます。
内容量:100g
内容量:50g
【ご注意】
日本の伝統的な製法に基づいて作っています。手選別のために夾雑物が混じることがありますが、ご理解ください。必要に応じて取り除いてお使いください。
オンラインショップ「しの屋」
https://shinoya004.stores.jp/
越前海岸 志野製塩所
〒910-3402 福井県福井市鮎川町133-1-1