そば、そば粉の疑問

そばに関する素朴な疑問

玄蕎麦(げんそば)とは何ですか?

玄蕎麦(げんそば)は、外側の硬い皮(種皮)のついたままの蕎麦の実を指します。通常、蕎麦の製粉過程では、この硬い種皮を取り除いて製粉にすることが一般的ですが、地域や習慣、蕎麦文化などによって玄蕎麦の種皮を取り除かずに玄そばを丸ごと製粉したそば粉(挽きぐるみ)で打つところもあります。皮を取り除いて製粉すれば、上品な甘みと香りのある白い蕎麦が楽しめ、玄そば丸ごと製粉する玄蕎麦粉(挽きぐるみ粉)は前者の蕎麦粉よりも色合いが濃く、風味が豊かで特有の味わいがあります。

以下は、玄蕎麦(げんそば)の特徴です。
1,色と風味
玄蕎麦粉(挽きぐるみ)は、玄そばをそのまま製粉するため、蕎麦の実の皮が一部、粉の中に含まれます。そのため、通常の蕎麦粉よりも色合いが濃く、茶色から黒灰色を帯びた粉になります。種皮の存在により、風味が豊かで穀物味のある深い味わいがあります。

2,栄養価
玄蕎麦には通常の蕎麦粉よりも食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養成分、そしてソバ特有の栄養素「ルチン」が豊富に含まれています。また、アントシアニンなどの抗酸化物質も含まれています。

3,利用方法
玄蕎麦粉(挽きぐるみ)は通常の蕎麦粉と同様にさまざまな料理に使用できます。代表的なものには、玄蕎麦粉(挽きぐるみ)を使ったそば麺(田舎そば、越前そば、出雲そば、出石そば など)を始め、硬い皮(種皮)を取り除けば「玄蕎麦の実ごはん」も楽しめます。風味が豊かなため、独特の味わいを楽しむことができます。

玄蕎麦は、硬い皮(種皮)を剥いた蕎麦と比べて風味が強く、栄養価も高いため、健康的な食事としても人気があります。特に蕎麦を愛好する人々にとって、新しい蕎麦のバリエーションとして楽しむことができます。