そばに関する素朴な疑問
そばの生育の適正温度(適温)は?
蕎麦(そば)が生育するには適正温度(以下、適温)というものがあり、適温の条件によって蕎麦の成長と収穫に影響がでます。
以下、詳細です。
1,最適温度帯
蕎麦(そば)の最適な生育温度帯は摂氏15度~20度です。この温度帯ですと非常に良好な状態で蕎麦の生育が進み、蕎麦の茎や葉が健康的に成長します。また、花が咲きやすく、交配するために必要な蜂や蝶などの虫の働きも活発になるので、実をつける条件も整います。
2,低温条件
蕎麦(そば)は寒冷地での栽培にも適しており、低温にも耐性があります。摂氏10度以下でも生育しますが、成長が遅くなることがあります。低温での栽培によって、実の大きさは小さくなる傾向にありますが、その分、蕎麦の風味が向上することがあります。特に新そばとして収穫される蕎麦は、寒冷な気候で栽培されることが多いです。
3,高温条件
蕎麦(そば)は高温にも一定の耐性がありますが、摂氏25度以上では成長が遅くなり、高温障害によって蕎麦の品質に悪影響を及ぼすことがあります。高温度帯が続けば茎が伸びず、花芽が形成されにくくなります。
蕎麦の生育適温は、作付けする品種や地域、季節によって異なります。寒冷地域では寒冷に耐える品種の蕎麦が栽培され、新そばとして収穫されます。一方、温暖な地域では春から夏にかけての適温で栽培され、秋に収穫されることがあります。適切な温度管理は、蕎麦の生育と品質に大きな影響を与える重要な要素です。