そば、そば粉の疑問

そばに関する素朴な疑問

ソバの収穫の仕方は?

ソバ(そば)は夏から秋にかけて栽培・収穫されます。
以下、手作業で行う場合のソバ収穫の手順です。

■収穫に必要な道具
鎌、布袋またはバケツ、乾燥台または広いフラットな場所、太陽の光

■手順
1,収穫の時期を見極める
ソバの収穫時期は地域や気候によって異なりますが、花が咲き終わり種子が十分に成熟する秋口~晩秋にかけてです。品種によって種子の色と収穫のタイミングは異なりますが、一般的にはソバの花が枯れ果てたところに結実する種子の色が全体的に茶褐色から黒色になっている段階で収穫します。収穫のタイミングに雨が降ったり、冷え込んだりして収穫が遅れると実が落ちてしまうので、天気予報を見ながら場合によっては収穫を少し早めてもいいと思います。

2,刈り取る
収穫の際、鎌を使用してソバの茎を刈り取ります。蕎麦の茎を切る際には、地面にできるだけ近くで切ることを心掛けます。

3,天日(日光)乾燥
刈り取ったソバを布袋やバケツに集め、乾燥させるための場所に運びます。乾燥台や広いフラットな場所でソバを均一に広げ、太陽の光に当てて乾燥させます。乾燥には数日から1週間以上かかることがあります。ソバの含水率が12%~15%くらいになるまで放置します。気象条件に左右されやすく、粒の大小によって乾燥具合にムラが生じるため、乾燥具合のコントロールが難しいことがあります。

4,種子を取り出す
乾燥が完了したら、種子を茎から取り出します。これは手作業で行われ、茎を軽く叩くなどして種子を取り出します。

5,収穫物を保存
種子を取り出したソバを湿気から守るために密閉性の高い保存容器に入れて密封して低温保管(10℃前後)します。
常温や温度変化しやすい場所で保管しますと、密閉状態であってもソバの品質が低下しますので、お米と同じ冷暗所や冷蔵庫にて保管するようにしましょう。