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そば粉の納品事例

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そば粉の納品事例

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そば店主様向けそば切り 五の字様/タイ・バンコク

バンコクで手打ちの十割蕎麦を提供。
海外だからと品質に妥協せず、
おいしい蕎麦だから繁盛する

そば切り 五の字 店主 五関康隆様

タイ・バンコクで本格的な手打ち蕎麦を提供する五関さん。アパレル業界から蕎麦職人へと転身し、現地に出店して8年目になります。タイならではの環境で試行錯誤しながら店を営む五関さんに、出店の経緯や蕎麦作りへの思いを伺いました。

バンコクから探して見つけた福井のそば粉
サイトから感じられた家庭的な印象が決め手

  

―タイでソバを仕入れていたそうですね。現地で調達せず、なぜ日本からそば粉を仕入れることにしたのですか?

タイ・チェンマイには、ソバを栽培している農家さんが1軒だけあったんです。日本人の方が携わっていて、香りもよく品質に問題はありませんでした。しかし、その方の跡を継いだ現地の方が作るソバは、あまり品質がよくなくて…。一度、そのそばを仕入れて当店で製粉してみたのだけど、品質についてあれこれ注文を出したところ「他の店ではこのソバでいいと言われてますから」という返答で。このまま交渉をしても難しいなと感じて、それなら日本から質の良いそば粉を取り寄せようと決めたんです。そしてインターネットで調べて御社にヒットしたという感じです。

―見つけていただき、うれしい限りです。しかし、タイでも日本でもさまざまなメーカーさんがある中で、なぜ福井のそば粉に、そしてカガセイフンに興味を持ってくださったのですか?

確かに、北海道の幌加内や関東の日立、長野など日本には有名なソバの産地がいくつもありますね。うーん、それでも「福井がいい」と思ったんです(笑)。カガセイフンさんのホームページを見て、栽培の良さはもちろん、家族的な雰囲気を感じました。工業的ではなく、人の手がしっかり感じる温かい印象を受けたのです。そんな背景にひかれて「越前のそば粉を使わせてもらいたいな」と。

―ありがとうございます。カガセイフンではご指摘通り、家族総出で石臼を回しています(笑)。

 

―価格について質問させてください。福井のそば粉は、日本国内でも高値で取引されていますし、生産量の多い信州や北海道に比べるとどうしても価格は高めです。仕入れ価格はバンコクで営業するうえで支障にはなりませんか?

仕入価格は、ある程度は仕方がないと思っています。ちなみに、日本だと1キロあたりどのくらいなのでしょうか?

―国産の石臼挽そば粉ですと、1キロ1,100~1,200円ぐらいですね。福井県産ですと1,400~1,500円ほどでしょうか。

そのくらいの価格帯なら問題にはしません。2,000円を超えると考えますが、1,100~1,500円の幅なら私は良い粉をもらいますよ。

 

かけそば(250バーツ=約1,100円)、鴨南蛮、月見そば、花巻玉子とじそば、蛤そばとメニューも豊富

 

蕎麦の種類によって粉をブレンド
水も日本から取り寄せ味を安定させる

―五関さまからの最初のご注文はメールでしたね。「飛行機で持ち帰るので、国内の自宅に配送してほしい」という依頼に驚いたものです。

加賀社長からは、メールでそば粉の銘柄や特徴について詳しく教えていただきました。サンプルを試したうえで【金華】と【水仙】をお願いすることにしました。今ではLINEでもやりとりできますし、海外にいてもスムーズにコミュニケーションが取れています。

―そば粉は使い分けていらっしゃいますか?

【水仙】には使いやすさがあるので、へぎそばをお出しするときにブレンドをして打っています。十割も【水仙】で打ちますね。

―ちなみにタイのお水は軟水なのですか?

いいえ、私の店では浄水器を使って軟水にしています。そば粉に加水する水は日本の北海道から取り寄せています。

―すごいこだわりですね。素晴らしいです。

―カガセイフンは鮮度を第一にしているのですが、そば粉について気になる点はありますか? 国内の運送はコストを抑えるため通常便を利用し、日本からタイへは冷凍便で発送しています。そのため品質が低下しないか心配なのですが…。

季節によって多少、繋がりにくさや香りの変化はありますが、それでも十分に高いクオリティであることは間違いないです。

 

二八せいろ(280バーツ=約1,240円)、かき揚げせいろ、鴨せいろ がメニューにあります。※2025年3月レート

 

『五の字』さまが提供しているおろしそば(大根おろし、千切り大根、かつおぶし、ネギ、そばの実がトッピングされています)

 

昔から親しんだバンコクで出店しよう
40代後半から蕎麦打ちに挑戦

―五関さんは、どのような経緯でバンコクに蕎麦店を出されたのでしょう?

私はもともとアパレル業界に長く携わっていました。海外の有名ブランドの仕事を経て、自分で会社を起こして10数店舗経営していました。しかし事業を続けることが難しくなり、40代後半に店を閉めました。そこから「次に何をしようか」と考えたとき、ラーメン屋よりも蕎麦屋がいいなと思い、そば打ちのプロを養成する教室に通いました。

その後、六本木で昼は蕎麦、夜はバーとして営業する店を出し、当時一緒にやっていた男性は、今や東京でミシュランの星を取るほどの蕎麦店の店主になっています。

最初から、東京で修行してバンコクに店を出そうと考えていました。アパレル業界時代にバンコクに足を運んでいて、日本人が多いことも知っていましたし、現在は住んでいるだけでも6万人、全体で10万人くらいの人が行き来すると言われています。

バンコクに来た当初は、すぐに店を出すのではなく、まず知り合いの店に勤めてン3年くらいは土地勘や人の動きを把握しました。普通なら主要な駅の近くに出店を考えるかもしれませんが、タイは車社会なんですよ。駅の周辺は混雑しますから、あえて少し離れたこの地域を選びました。

 

店内の様子。開店前にお話を伺いました。

 

―お客様は日本人が多いのでしょうか?

私は蕎麦店のほかに、おでん屋も経営していまして。蕎麦店は8割が日本人で、特に駐在の方が多いですね。一方、おでん屋は6割がタイ人、4割が日本人でしょうか。蕎麦店は予約がメインです。口コミで広がって、気づけば8年が経ちました。

―そうなのですね。日本人が多いということは、蕎麦店も多いのでしょうか?

私もバンコクに来て、出店する前にいくつかの蕎麦店を巡ってみましたが、正直、競争になるような環境ではなく「無風地帯」だなと感じました。日本で修行した本格的なそば職人が、バンコクで店を開いている例はないでしょう。タイには、日本の生そばのチェーン店もありますが、押し出し式の製麺機を使っていました。

―タイは米粉麺の文化なので蕎麦は難しそうです。しかし今後バンコクで蕎麦店が増える可能性はありますか?

どうでしょう。十割手打ちができる職人がほとんどいないので、手打ち蕎麦の店は増えにくいのでは。機械麺の蕎麦ならできるかもしれませんが、パスタマシーンを使うお店もあります。手打ちで本格的にやるとなると難しいねえ。

 

蕎麦道具一式、とても丁寧にお手入れされています

 

―こちらのお店では、五関さんが蕎麦を打っているのですか?

今はタイ人の従業員ができるようになりました。3年間勤めてくれてやってみて、2キロ玉の二八蕎麦を打てるようになりました。

 

日本から厨房機器も取り寄せ、設置しました。

 

―現在のお店の様子について教えてください。

土曜日曜は比較的静かですが、平日は会社の接待で使われることが多く忙しいです。蕎麦は1日に平均2回、2kgずつ打っています。ただ大盛りの注文が多いので、実際の提供量はもっと出ます。カガセイフンさんのおかげで「蕎麦の香りがすごくいい」とほめられます。「あっちの店よりこっちが美味い」と言われることも(笑)。

ただ悩みは現地採用のタイ人が辞めることかな。今はタイ人とミャンマー人のスタッフを雇っていますが、人材育成は難しいです。

―ガレットは作られていますか?

ガレットも作ってたんですけれど、今は作れるスタッフがいなくて休止中です。何ミリも厚さのある丸い鉄板を切り出して特注のガレットパンで焼いていました。人手に余裕があれば、コースのアミューズ(前菜)として出したいと思っていてね。

こちらのガレット、ぜひ頂きたいです。バンコクでの出店の経緯や、カガセイフンを選んでくださった理由などお話くださりありがとうございました。

 

笑顔がとっても素敵な五関さま。ありがとうございました!

 

カガセイフン 加賀健太郎が、そばで感じたソバのこと。

蕎麦切り五の字様は、日本食レストランやそば店が増加傾向にあるバンコク市内のそば屋さんの中でナンバーワンの評価を得ており、芸能人なども訪れる有名店です。

お店の場所は市内中心部から少し離れており、近くに駅もないのでアクセスしやすいとは言えませんが、それがかえって喧騒から離れた静かで落ち着きのある空間でゆっくり食事を楽しむことができます。

お蕎麦はもちろん、蕎麦前をはじめとする一品料理は日本のそば店で食べるものと遜色なく、出汁もしっかりしていて、まるで日本で食事しているような錯覚を起こしました。

現在は仕込みやそば打ち(手打ち)から調理まですべての工程を現地で採用したタイ人やミャンマー人に任せているそうですが、ここまでのお店になるまでの五関様の苦労は私たちでは想像できないものだと思います。

「そば切り 五の字」さまへの納入事例
ご注文頻度と数量:
【水仙】30kg【金華】30kg/月1回
国内は陸送、国外は航空便(冷凍)
https://soba-sueyoshi.co.jp/blog/soba-groumet/202503015

取材協力店
【そば切り 五の字様/タイ・バンコク】

取材協力店「そば切り 五の字」
810/2 Soi Tararom Khongtan nur, 10110 タイ
電話:+66 2 130 6212
営業時間:(平日)17:30~23:00、(土日)11:30~14:00、17:30~23:00
定休日:月曜
ホームページ:https://www.facebook.com/sobakirigonoji/

加賀健太郎ブログ「越前そば粉屋六代目の加賀健太郎は石挽きの音に癒される」
バンコク「そば切り 五の字(Gonoji)」は、日本で修行した店主こだわりの手打ち蕎麦が楽しめる。
https://soba-sueyoshi.co.jp/blog/soba-groumet/202503015

 

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