私たちは「福井県産無農薬栽培の玄そば」を使用し、伝統の石臼と製粉技術で試作を行い、業務用そば粉を作り上げます。
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藤原さん(営農企画担当) 取引をお願いしたいとカガセイフンさんに伺ったのは2022年の秋頃でした。この年はソバが豊作で通常の取引先から「これ以上の量は引き受けられない」と言われて急遽ほかをあたることにしました。
北陸三県をエリアにインターネットで「ソバ 製粉」で探したらカガセイフンのホームページを見つけました。
「原料は福井県在来種、石臼にこだわりもある」というスタイルを感じましたが、「まずは見てもらおう」とソバを抱えて福井県へ。正直「私たちのソバが相手をしてもらえるだろうか」と不安に思いながら福井の工場へ訪ねました。
―加賀 いただいたソバを挽いて十割で打ってみたら、良かったんですよ。その正直な感想を藤原さんに伝え、購入の話をしました。その年は福井県がソバ不足で、原料が足りなくなるのを避けたい気持ちもありましたから。

2024年5月末、圃場を訪ねお話を伺いました。左から弊社社長、藤原さま、村田代表理事
藤原さん(営農企画担当) 2023年の春に加賀社長に圃場を見てもらい、生育や土壌について意見交換をしました。そのおかげか秋はとても美しい白い花が満開で、これは豊作だと喜んでいました。ですが…収穫1カ月前にヨトウムシが大発生したのです。
ヨトウムシは一晩で葉や花を食い尽くす勢いでした。茎だけになるんですよ。専門家には夏の高温で虫の成長が進んだのが原因ではないかと言われました。
藤原さん(営農企画担当) ソバ以外の作物用の殺虫剤はたくさんあるのですが、ソバに適したものがなかなか見つからず。専門家に相談してようやく見つけた有機栽培用のものを使ってやってみました。
カガセイフンさんはきちんとした製粉会社です。そこにお渡しするソバですから、へたな農薬は使いたくない。正直全滅になってもしょうがない気持ちでいました。結局半量の収量にはなってしまいましたけれども。
今年は昨年の反省を踏まえ、トラップ(虫を誘い込む装置)を使い、栽培面積も増やす予定でいます。ソバで試してみたい品種(信濃1号、とよむすめ)もあります。
―加賀 ヨトウムシの発生は驚きましたが、弊社のことも考えていただき適切な対処をしてくださってありがたいです。

村田さん(代表理事) 珠洲のような大きな被害は免れましたが、半壊の家もありますし、住宅の屋根の瓦(棟瓦)が大きくずれて雨漏りを防ぐためにまだブルーシートを掛けたままです。業者もおらずしばらくこのまま。なたうち地区でも北の方はそこだけ全壊の住宅が多く、皆能登を離れてしまいました。

なたうちさまの倉庫前にて。後方の家屋上の屋根瓦がずれ、ブルーシートが掛けられたままです。
藤原さん(営農企画担当) 私はドローンを使って空撮し、管理している農地を全部調べました。地面がひび割れたり、隆起してせりあがっていたりする箇所が何カ所もありました。春の田植え前に地ならしをしようと、隆起したところ削って土を移動させ平らにさせる作業があってそれがきつかったですね。
いざ田んぼに水を張ると、水がジャバジャバ漏れてくる。実は農道に埋設されているパイプラインに亀裂が入っていて漏れてきたんです。農道や畔が崩れるし、水も行き渡らない…。「米はできないが、ソバはできるぞ!」となり、気持ちを切り替えてソバを植えることにしました。

田んぼに入った大きな亀裂(なたうち様ご提供写真)
村田さん(代表理事) 出来ないからやめようとは思っていません。耕作放棄地を作らない、というのが私たちの農事組合のモットーなんです。
幸い、農業施設に被害はなく、機械に損害はありませんでした。田んぼの亀裂も私たちで直せる範囲です。
―加賀 昨年秋に受け取った能登産ソバがカガセイフンの倉庫にありました。単にお金を集めて渡すのも違うと思って、原料を使って何か支援をしたいと思ったんです。福井県NPO法人越前そば連合さんに相談したところ、カガセイフンは原料をそば粉に、そば連合はそのそば粉で蕎麦打ちをして、お客様に食べて頂こうという話になりました。2月に相談、3月、5月、6月と福井市のショッピングセンターで開催しました。
藤原さん(営農企画担当) 福井の人たちの行動力と、その気もちが本当にありがたいです。おいしいと思ってもらえれば私たちも栽培の励みになりますから。
〈加賀健太郎のブログ〉
能登産玄そばを供給してくださる生産者へ令和6年能登地震寄付金をお渡し、栽培への想いと被害状況を視察しました。
https://soba-sueyoshi.co.jp/blog/soba-saibai/20240530
※カガセイフンでは〈能登産そば粉で能登を応援しよう!〉というキャンペーンサイトを公開しました(2024年3月~2024年6月原料売り切れ次第終了)

左端から藤原道弘(営農企画担当)本谷孝和専務理事 村田正明代表理事、弊社加賀社長
村田さん(代表理事) ソバは親の代から作ってきた作物で、地域のお祭りやイベントでも必ず出していました。絶やしたくないんです。うまいソバができないかと栽培方法の勉強をしに、福井県大野市の圃場も視察に行きました。今は安定した収量を出すことが目標です。違う品種に挑戦するのもそのひとつです。
藤原さん(営農企画担当) 良質なソバの収量をあげて、カガセイフンさんにおさめたい。そのため圃場管理、播種、排水作業を徹底します。ソバの花を咲かせるのは人の責任ですからね。虫の件もこの土地で栽培するためのいい教訓です。
―加賀 今年は良い収量を期待しています。

なたうち様が管理する圃場は、トキ放鳥に向けた生息環境整備で石川県のモデル地区となっています。水も空気もきれいで、鳥たちがえさを求めて田んぼに飛来する姿を見れば、環境保全に努めていることがとてもよく分かります。
地震による圃場の変形に負けることなく、なたうちの人たちがソバをたやすことなく栽培できるよう、少しでも「買って応援、食べて応援する」取り組みを続けたいと考えています。
被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地域の皆様の安全と一日も早い復興をお祈りいたします。
農事組合法人なたうち
石川県七尾市中島町上畠6部26番地
0767-66-0867
※地名では釶打(なたうち)と書きます
2024年5月取材
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